羽毛
羽毛は、グース(ガチョウ)やダック(アヒル)といった水鳥から採取されます。
ふわふわとしたタンポポの綿毛のような形をしたのが、ダウン。
胸からお腹にかけて生えており保温性があります。
フェザーはそれ以外の部分に多く生えていて、弾力性と通気性に優れています。掛ぶとんには主にダウンが、枕にはフェザーが使われます。
飼育場で採取された羽毛は、除塵、洗浄・乾燥の工程を経て精製されます。洗浄された羽毛なのですが、このままでは十分ではありません。
精製した羽毛からさらにイワタの特殊技術(イオゾンα2)で不純物を極限まで取り除いた後、羽ぶとんや枕の原料として使用します。
羽毛精製される前の羽毛
イオゾンα2後(ダウン)
イオゾンα2後(フェザー)
特殊技術でゴミを極限まで除去した羽毛は、ご家庭で水洗いすることができます。
水鳥の羽毛には鳥のフケ、油脂分など様々な不純物が含まれています。このような不純物が含まれていると、悪臭を放ったり、体に悪影響をおよぼしたりしてしまいます。イワタの羽毛はイオゾンα2という特殊技術を使い、数段階もの工程で、不純物を極限まで取り除くことに成功。同時に除菌・殺菌・脱臭も施されます。
水鳥の頭や首の部分に密生するネックフェザーは、鋭い羽軸をもっているので、生地のわずかな隙間から吹き出すことがあります。
ダウンから分離した羽枝のことです。ちぎれて1本になっているので、温かさを保つことはできません。
フェザーの羽軸から離れた羽枝のことで、ちぎれているので保温力の低下につながります。
水鳥としての飼育期間が短く、小さくて成熟していないダウンのことです。ダウンが小さく弱いので、保温性が少ない上、耐久性も劣ります。
羽毛に付着している断片や羽軸の角質。臭いや汚れの原因になってしまいます。
飼育や精製の過程で羽毛に付着する、細かい繊維片やほこり。
寝心地の決め手はダウンの成熟度
羽毛製品のご使用感はダウン率ではなく、ダウンの成熟度で決まります。ダウンが成熟しているかどうかは、ひとつ一つのダウンボールの大きさで決まります。
ダウンの毛の一本を羽枝と呼びますが、成熟したダウンはその本数が多くなります。未成熟の小さなダウンでもたくさん入っていれば、ダウン率が高くなりますが、このような小さなダウンは保温力が低いため温かくなく、寝心地もよくありません。
イワタでは、厳しい品質基準を設定し、検査に合格したものだけを使用しています。
未成熟ダウン
成熟した大きなダウン
研究所の検査に合格したものだけを使用しています
イワタには[イワタ羽毛研究所]という、イワタの寝具づくりを長年支えてきた独自の研究所があります。この研究所では、素材の分析と商品開発・技術開発など、寝具に関する実証的な研究を行っており、ここでの厳しいチェックに合格した、安全性の高い素材だけを使用しています。
生地にもこだわりがあります
一般的な羽毛用の生地は、吹き出し防止のために樹脂加工を施していますので、日干しや水洗いができませんでした。イワタは独自のノウハウで、自然のままの綿100%の生地を開発。技術者の目による細心のチェックを行い、万全の品質で、お届けしています。
樹脂や糊で目詰め加工された一般の生地は、水分を吸収しないばかりか、羽毛の吸湿・発散性まで阻害します
イワタの生地は、瞬時に汗や水分を吸収するうえ、羽毛の機能を阻害しません